体メンテナンス

体と心をゆるめる技術

私は健康法として、過去には筋トレに夢中になったこともありますし、ヨガもやっていたことがあります。

今では、ウォーキング(と言っても散歩です)や運動不足を感じた時などは時々ランニングもしています。

とはいえ、私にとって一番効果があり、やっていて気持ちが良く、最も大切だと感じているのは、なんと言ってもセルフ整体(整体体操と言ったりもします)です。

これは、簡単に言えば、心身の緊張をゆるめほぐす運動です。

通常のストレッチ体操は、筋肉を伸ばすことに主眼を置いて、身体の柔軟性を維持することを目的としたものだと思いますが、

このセルフ整体の運動は、伸ばすというよりも、緊張が残っている部位にピンポイントで力を集めて、一気に脱力することで、その部位を思い切りゆるめたり、または全身運動でカラダ全体をゆるめたりするような運動です。

目的は、身体に残っている緊張を十分にゆるめることです。

カラダと心はひとつながりですから、ストレスを感じていると、体も緊張してきます。

そこで体を十分にゆるめると、心もゆるんできます。

ストレスもどこかに行ってしまう、といった感覚になります。

現代の日本社会は昔よりも、何につけても規則や制約が増えていて、心理的な自由と言いますか、気持ちの余裕、ゆとり、といった感覚が少なくなっている気がします。

少なくとも、私が幼少期だった1970年代と比べたら、社会的な寛容さ、いわゆるアバウトな感じが少なくなっていると思います。

それだけ、精神的に多くの人が緊張を感じながら生活しているのです。

一言で言えば「精神的な余裕が無い」ということです。

気持ちが常に緊張しているということは、体も常に緊張して凝り固まっているということです。

恐らく、昔の社会では、日本人の体も心も、今よりはゆるんでいたのではないでしょうか。

そんな現代にあって必要なのは、やはり、心身の緊張を積極的にゆるめてあげることです。

筋トレをやったり、体を鍛えるのも良いですが、私は、「体をゆるめる」ことこそ、

一番良いと感じています。

自分が心身共にラクになるからです。

私は日々、寝る前に必ず体をゆるめる運動をしているので、毎日リセットできてとても快適です。