誰しも、自分の体や心に、弱みや不安を一つくらいは持っているものでしょう。
中には、体に障害があって不自由な方、持病のある方など、日常的に支障をきたしながらも生活されている方もいらっしゃることと思います。
私自身の話をすると、
プロフィールにも書いていますが、私は小学校二年生の時に木登り中の落下事故によって大けがをしました。
意識不明の重体となり、脾臓という、人間に一つしかない臓器を摘出しました。
たまたま、脾臓は無くても生きることができる臓器で助かったわけです。
それでも、脾臓というのは免疫力を受け持つ大切な臓器です。
私の体内で、脾臓の代わりに別の組織がその役割を代行してくれているのだと思いますが、
それでも、臓器が無いことによるハンディは間違いなくあります。
幸いにも今のところ、私の日常生活ではそのハンディを実感せずに過ごせていますが、免疫力という点での不安は常に持っています。
この事故の体験は、私が自分の体に強く関心を持つきっかけになりました。
そして、その後野口整体を学び始めることにつながり、もちろん今も継続しています。
逆に言えば、私は自分の体に大きなハンディを抱えたからこそ、
人よりも自分の体のこと、健康のことに真剣に向き合い、より関心を持つことができているのだと思います。
そのおかげで、自分自身の健康の軸ができましたし、はやりの健康法や情報、報道などに振り回されることもなくなりました。
体のハンディが強みに変わったのだと言えます。
整体を学んでいる方の話を聞いたりすると、やはり、何かしら自分の健康に問題を抱えている人や、悩みがある人が多いようです。
自分の心身に問題や悩みがあるからこそ、自分の健康に興味を持って向き合い、そして理解が深まるのです。
どんなハンディでも、強みに変えることはできます。
心身の不調を抱えることは、より心身を理解して、知恵を身につける絶好のチャンスです。