体メンテナンス

「長生き」の筋肉

最近は、筋トレブームでもあって、ジム通いや自宅にトレーニング器具を置いて筋トレに励んでいる方も、若者を中心として多いようです。

私も学生の頃は、陸上競技をやっていたこともあって、筋トレに励んでいました。

自宅のベランダに器具を置いて、週に23回、ハードなトレーニングをしていました。

私の学生時代はスポーツクラブも大変人気があったので、そこで準備運動やストレッチを教えたり、トレーニング器具の使い方を指導するアルバイトもやっていました。

筋トレをして少しマッチョな体型になることは、当時の私にとって憧れでもありました。

体型をガッチリさせることで、自信をつけるというような感じです。

ところが整体、中でもセルフメンテナンスを学び始めてからは、筋トレはあまりやらなくなりました。

私にとって、毎日の体調を整えるために必要なのは、

筋肉を太くすることではなく、筋力をつけることでもなく、

逆に、

「日々の生活の中で身体に残った緊張をいかにゆるめるか」

ということだと気づいたからです。

なので、

私は器具を使った筋トレはやらずに、

毎日しっかり歩いたり、体操をするなどして、「全身の筋肉を毎日ちゃんと使うこと」を意識しています。

人は、歳を取ると、足腰からだんだん弱っていきます。

筋肉で言えば、太ももの裏の筋肉が弱くなってきて、そこから歩く力が衰えていきます。そして姿勢もそれに合わせて老化していきます。

私が実践している整体では、この「太ももの裏の筋肉」が真っ先に衰える筋肉でもあるため、

長生きの筋肉として、この筋肉を衰えさせないようにすることを推奨しています。

具体的な方法としては、

まず、

なるべく大股で毎日しっかり歩くこと。

そして、

座った姿勢で、片脚ずつ、膝を伸ばした姿勢で、太ももの裏側をじっくりとストレッチすること。

スクワットをやる場合は、重量物は何も持たずに、また膝に負担をかけないように、かかと側に重心をかけるようにして、ゆっくりしたスピードで行う。

太ももの裏の筋肉を、負担をあまりかけずに鍛えることは、足腰の老化を防ぐための良い方法です。