都会に住んでいると、普段の日常生活の中で、耳を澄まして何かを聞くとか、楽しむということがなかなかできないなと思うことがあります。
家や会社で仕事をしている間は、パソコンと睨めっこしながら、視覚ばかり使うことに偏っている気がしますし、通勤時間でさえ、スマホなどで視覚を使うことがほとんどです。
田舎暮らしでもすれば、
朝から鳥の囀りで目が覚めたり、
虫の鳴く声に季節を感じたり、
周りの「音」にとても敏感になるかもしれませんが、
都会に住んでいると、どうしても車や電車、その他の騒音が大きかったりするので、人の耳は無意識に、余計な音をシャットダウンして、敢えて何も聞こえないようにしてしまっているように感じます。
余計な情報を無意識に排除するのは、人の体の大事な機能だとも言えるのですが。
でもそんな視覚偏重となっている現在において、
敢えて目を使わずに、耳、聴覚だけを使って過ごすことは、心身の緊張をほぐすためにはとても効果的だと思います。
特に、昼間の仕事で目を酷使するような人の場合は、夕食後あるいは目覚めの時間を、
目を使わずに耳を使って過ごしてみると、
眼の疲れや頭の疲れが取れるだけでなく、心身の緊張もゆるむのです。
「心地よい音楽を眼を閉じて聴き入る」
「朗読や話芸を耳で楽しむ」
「音声を聴きながら瞑想やマインドフルネスを実践してみる」
最近では、クラブハウスという、顔出しも無く、音声だけのコミュニティやコミュニケーションも増えています。
こういうのに参加してみるのも面白いと思います。
試してみるとわかると思いますが、
耳だけの世界に浸ると、聴覚が研ぎ澄まされていくのを感じます。
言葉や音に集中することで、リラックスすることができるのです。
私も含めてですが、視覚に片寄った生活をしている自覚のある人は、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった他の感覚を研ぎ澄ます時間を大切にすると、
より日々が快適になるように感じます。