体を整えることは、体を敏感にすることだと「整体」では言われます。
敏感すぎるのは、「過敏」状態で日々の生活に色々と支障が出るので、
敏感すぎても問題なのですが。
体が鈍感なのは良いことではありません。
やはり、
いち早く体の異常感を感じることで、
体が無意識に、体を守ろうと反応し、調整することができるわけです。
面白いのは、
体の異常感というのは、自分が意識して感じるというよりも、
無意識レベルで感じて、体が勝手に反応するものだということです。
例えば、鼻や口から異物が入ってきた瞬間にくしゃみでそれを排除しようとするのも無意識の反応ですし、
目にゴミが入ったら涙が出てくるのも、無意識にそれを排除しようとする反応だと言えます。
こうしたように、
体が無意識レベルで異常を察知して、勝手に反応して対処する能力を高めることが、
「整体」の目標だとされています。
そうした能力を高めるためには、
日頃から、自分の体で感じる感覚や、何かの症状が起こったり、何かの反応が起こったりということを、よく観察することです。
そして、なぜその症状が出ているのか?
なぜその反応が起こっているのか?
なぜその感覚があるのか?
ということを考えてみると良いと思います。
痛みや凝りだとか、何か体に出る反応や症状というものは、人間が生きるための「防衛本能」でもあるので、
全てに意図があるのだと思います。
それが無意識に起こるので、その意図を、頭では気がつかないことが多いのです。
その意図を理解することができれば、
「そうか。そのために私の体は今この反応をしているのか。」
ということがわかってくるので、
自分の体と仲良くなれます。笑
体からのメッセージを一つ一つ受け止めて、感じて、その意図を探ってみるのは、
とても面白いことです。
そして何よりも大切なことです。