この言葉は、私自身の健康観、病気というものに対する考え方を端的に示しています。
私はこの言葉を整体の先生に教えてもらったのですが、
今の日本の世の中の一般的な、病気に対するとらえ方とは少し違うように思います。
一般的には、病気と言えば、薬を飲んだり、病院で治療を施してもらって治すものだと思っている人が多いことでしょう。
ごく軽い風邪のようなものや、花粉症のように、季節を過ぎれば症状がなくなるものであれば、「自然に治る」という感覚なのでしょうが。
この点では、
整体では、生きていく体力と、自分で治すという意欲さえあれば、
ほとんどの病気と言われるものは自然に勝手に回復していくものだと考えています。
腰痛にしても、喘息にしても、皮膚炎にしても、下痢にしても、どんな症状であれ、
その症状というのは、
体が自然に勝手に、意図を持って調整しようとしている自動的な反応なのです。
だから、
症状を薬で止めたりすることよりももっと大切なことは、
体がどうしてそんな症状を起こすのか?
という意図が何なのかを探り、
その意図を止めないように、うまく経過させることです。
これは、
自分の体と対話することであり、自分の体を理解することです。
人の体は本当によくできています。自然治癒力、自己調整力があるのです。
体の意図、そして体の自然な反応を理解して、自然に逆らわないようにすれば、
治そうと考えなくても、勝手に治るものです。
意識を変えることで、どんどん自分の体と仲良くなっていき、どんどん体が素直になってきます。