あなた自身が健康法を確立しようとするなら、
まず大切なのは、あなた自身のことをよく知ることです。
健康法に限らず、働き方であれ、気分転換の仕方であれ、勉強法であれ、
人それぞれ、その人に合う方法が違うということは、理解できるでしょう。
健康法も人によって当然違います。
その人の性格の違いや、日々の体の使い方の違い、疲れる場所の違い、感じるストレスの違い、生まれ育った家庭環境の違い、過去の経験の違い、など、今のあなたの生活スタイルや思考は、さまざまな影響を受けて形作られています。
ですから、
あなた自身に合った健康法は、決して世の中の流行りやブームの健康法を実践すれば良いというわけではありませんし、
また誰かの健康法を真似すれば良いというものでもありません。
では自分にはどんな健康法が合っているのか?
ということになりますが、
まず大切なことは、
あなた自身の体や心の使い方の特徴を客観的に知ることです。
「客観的に」という理由は、自分では自分自身の特徴をあまりわからないのが普通だからです。
世の中に数多くの、人間のタイプ分けの考え方や性格診断などがあるのは、
自分自身のことはなかなかわからないからです。
客観的に自分の特徴を知りたいという欲求の現れです。
健康法という観点からみると、
あなた自身の体の使い方・体の働きや、
姿勢の特徴、
また感受性の特徴を把握すること
が必要です。
日々の体の使い方では、
例えば仕事で頭や眼ばかり酷使している、とか
足腰をいつも使っていて、頭はあまり使わないとか、
書き仕事で手指ばかり使っているとか、
体の働きでは、
いつも頭で考えてばかりいるタイプなのか、
何かストレスがあるとすぐに胃腸を壊すタイプか、
逆にストレスで食べすぎてしまうタイプなのか、
何かあると息切れしやすいタイプなのか、
体を常に動かしていないと調子が悪くなるタイプなのか、
緊張するとトイレが近くなるタイプなのか、
とか。
また姿勢の特徴というのは、
肩が前に出て猫背気味になりやすいとか、
腰が落ちているとか、
いつも前のめり気味だとか。
感受性の特徴では、
感情でなんでも判断するタイプなのか、
理論的に考えることが得意なのか、
なんでも合理的に考えるほうだとか、
つい人に対抗してしまうとか、負けず嫌いだとか、
何かに特にこだわりを持つタイプなのか、
周りの人の面倒を見たり愛情を与えるのが大好きだとか。
あなたがどのようなタイプなのかを、知ることです。
それを日々の生活に活かして、自分のありのままで生活することが、
そのまま、あなたに合う健康法になるものだと私は考えています。