先日、冬季オリンピックが北京で開催されました。
冬季のオリンピックというと、フィギュアスケートは見てて夢中になりますね。
先日で言えば、女子のフィギュアスケーターでロシア人選手が金メダルと銀メダルをとり、日本の坂本花織選手が銅メダルを獲得しました。
最後のフリーの演技をずっと見ていましたが、ロシア人選手たちのジャンプとかの技術レベルが高いのに驚きました。
そんな中で、印象的だったのは、銀メダルを取ったトルソワ選手の様子でした。
フリーの演技を見た限り、高難度のジャンプをどんどん決めて、それこそ圧倒的なレベルだったので、感心していたのですが、終わって銀メダルを取った後の様子に驚きました。
これはニュースでしきりに報道されていましたが、全く嬉しそうではないのです。
金メダルでなければ全く価値が無いかのような発言や態度も見せていました。
そして、大声で泣いて感情を露わにしていました。
色々な報道を見ていると、日本人は育成型の指導として時間をかけて選手を育てていくのに対して、ロシアでは選抜型として、エリートだけを短期間で指導する、ということもあり、それこそメダル候補の選手も、今回勝てなければ次は出場すら難しいというほど国内のレベルが高いとか、何としても勝ってほしいという周りからの圧力も高かったのかもしれません。
いずれにしろ、トルソワ選手の言動には、それだけ本人の中で積もり積もった感情が残っていて、それを演技終了後に爆発せざるを得なかったのだと思います。
批判的な報道が目立ちましたが、外部の人ご十分に本人の心の状態を理解できているわけでもなく、表面的な点だけを見て批判するのは、筋違いだと感じました。
まだ未成年の若い女性でもありますし、この張り詰めた異様な緊張感の中で、感情を抑えられなくなるのも、無理もないことでしょう。
それより、私はトルソワ選手がちゃんと感情を隠さず、抑えつけずに出したことで、彼女は感情的な自分を少し発散できたのではないかと思って私はホッとしたりもしました。