あなたの身の回りにも結構いませんか?
いつも勝ち負けを気にしたり、何事も一番になりたい人、負けず嫌いな人、いつも喧嘩腰の人、競い合うことが好きな人・・・。
私の身の回りにもたくさんいます。
こういうタイプの方。
と言っている私自身も、かなりの負けず嫌いです。
人から喧嘩を売られたら、すぐに買ってしまうタイプです。(笑)
多少遺伝的な要素はあるのかもしれません。
私の父はそれこそ常に誰かと喧嘩したりしていて、そういうのをいつも見ていましたから、自然と受け継いだのかもしれません。
父ほど勝ち気ではありませんが、負けるのは好きじゃないって感じ。
実は「野口整体」では、
このような闘争心の強いタイプの人の身体的な特徴として、
体をねじる動作が得意で、それも生まれた時から、無意識に体をねじる傾向が強いことを挙げています。
野口晴哉氏が提唱している「体癖論」という体の見方の中では、このタイプを「ねじれ型」と称しています。
体をねじる動作は、背骨の「腰椎3番」という骨が受け持っているわけですが、この骨はちょうど臍の真裏あたりにあります。
「体をねじること」と、「闘争心」という心理的な傾向が直接的につながっているとされています。
だから、ファイティングポーズは、無意識に体を少し斜めにして構えますし、この方が闘うのに適している姿勢だといえます。
ねじれるタイプの人は、人と対面するときも、無意識に相手と正対して立つのではなく、少し斜めに体を向けます。
完全に相手に心を開くのではなく、少し斜に構える感じです。
どこかに警戒心を持った姿勢です。
またこのタイプの人は、
写真を撮られるときに、無意識に少し体を斜めに向けて、顔だけ正面を向くようにしたり、
また字を書くとき、字が斜めになったりします。
体が常に少しねじれているから、そうなるわけです。
また歩くときに、上半身をねじりながら歩いたり、お尻をぷりぷり振りながら歩いたりする特徴もあります。
それも完全に無意識的であり、本能的なものだと言えます。
あなたはどうでしょうか?
あなたの周りの人はどうでしょうか?
ねじれ型の傾向はありませんか?
このタイプの人とうまく交流するためには、相手の闘争心とか、勝ち気なところ、負けず嫌いなところを理解してあげて、その気持ちを尊重してコミュニケーションをとるようにすると、うまく行きやすいです。
逆に、相手の闘争心に火をつけるような発言をしてしまうと、相手は敵対心をむき出しにして、スムーズな交流ができなくなったりします。
体癖の面白いところは、体の動作の特徴と心理的な特徴がダイレクトにつながっていると捉えていることです。
私自身、ねじれる傾向があるので、体感を伴って体癖を理解できます。
そして大切なことは、
体がねじれるタイプの人が持つ「闘争心」は本能的なものですから、
それを抑制したりがまんすることはかえって良くありません。
闘争心を活かすように考えないと、あとで思わぬストレスを抱えることになります。
ぜひあなた自身や周りの人たちを観察してみてください。