現在、父の終末期を迎えつつあり、なかなかこんな時期を経験することも無いと思うので、今回も父のことをテーマにします。
今は、弟と協力しながら、自宅とは離れた実家で、在宅勤務つまりテレワークで仕事を普通に行いながら、父のケアもしています。
ひと昔前なら、在宅勤務というのは一般的ではありませんでしたから、親の介護でしばらく実家に帰らなければいけなくなった場合は、仕事を一定期間休職するとか、そういう制度のない会社であれば、退職しなければならなかったかもしれません。
コロナ禍になってから、在宅勤務が一般的になってきたのもあり、会社も認めてくれているので、
ある意味、非常にありがたいことだと感じています。
親の介護、看護の問題が起きてから、まず問題になるのは、自宅で過ごしながら診療や介護を行うのか、または病院や施設に入って、診療や介護を受けるのか、という選択が必要になることです。
当事者本人の意思が最も大切ですが、家族の意向もすり合わせが必要になります。
病院や施設に入所するなら、家族の負担はそれほど増えずに、今まで通りの生活を続けることができると思いますが、自宅で療養となると、今の日本の医療や介護の制度では、家族によるケアも必須となります。
そんな中で、父の場合は、基本的に在宅療養を本人、家族の意思も含めて選択しました。
理由は、父の性格として、施設や病院などで、職員に自分のことをコントロールされることを極端に嫌う、ということが一番大きくありました。
またその他でも、入院となれば家族の面会もほとんど難しくなることです。
特にコロナ禍になってからは、面会時間や人数などの制限も厳しくなりました。
2年前に母が入院して亡くなりましたが、その時も面会の制限があって、やはり家族としても、本人も、どうしても寂しさが募りました。
そんな経験もありましたから。
どうしても病院でしかできない治療もあるのでしょうが、父の場合はそういうわけでも無いと。
訪問診療によく来てくれている医師の方にも聞きましたが、今は、親の看護で在宅診療するケースも増えてきているようです。
毎日のように、看護師さんも訪問してくれて点滴などケアしてくれますし、ヘルパーさんも来てくれます。
またケアマネジャーさんも色々なスケジュール調整をしてくれるので、本当に助かっています。
今は、少しでも父が寂しさを感じることなく、私や弟がそばにいる環境で、一番居心地の良い自宅で、今まで通り、自由に好きに過ごしながら、最期まで全うしてほしいと祈るばかりです。
私自身の疲労もかなりのものになりますが、最後の親孝行だと思って、今この瞬間を大切にしながら、残る命を守りたいと思っています。