私は、自分の体調が多少悪いときに、すぐに医者に行こうとか、薬を飲もうとか、そのように考えることは、ここしばらくありません。
人間の身心について、野口整体の考え方を知ってから、自分の健康を医者に任せることや、色々な症状を薬で抑えることの弊害を強く感じてきたからです。
もちろん、事故で大けがをしたり、大病を患ったりしたときには、まず病院に行くという選択肢はあります。
私自身、過去に大けがをして大手術をして2ヶ月間入院したりしたこともありますし、そのおかげで今の命があるのは間違い無いので、医療の必要性は十分に実感しています。
ただし、大切なことは、
結局自分の体を治す力というのは、本人の力でしかない、ということです。
医者は手術をしたり薬を処方したりして、
言ってみれば、自分の体の外から手を加えて対応してくれます。
ですが、外からの対応だけで人の体は治癒するわけではありません。
外の力よりもはるかに、自分自身の力、つまり自然治癒力を十分に発揮してこそ、治癒するものだということです。
軽い切り傷やすり傷などは、放っておいても勝手に傷口は塞がれてかさぶたになってやがて跡も無くなりますし、
風邪をひいてもやがて治ります。
悪いものを食べてお腹を壊しても、薬を飲まなかったとしても悪いものが体から外に出てしまえば回復します。
骨折であっても、骨折した箇所の骨をずれを修正しさえすれば、勝手にくっつくものです。
人間の体には、偉大な自然の回復力が備わっています。
この、人が自ら備えている自然治癒力を、もっと信頼して、なるべくその力を十二分に発揮させること。
これが、人間が健康を維持するためには重要だと考えています。
そのために必要な心がけとして、
病気とか症状というものは、自分で治すものだということ、
つまり医者が治してくれるものだとは思わないこと。
これが第一歩だと思います。
そこで、セルフメンテナンスの知識やスキルが大切になってくるのです。
自分の体は、自分で守るもの。
誰かが守ってくれるわけではありません。
この意識を基本に置いて、私は日々セルフメンテナンスのスキルを磨いていきます。