前の投稿に引き続き、父親の話です。
父は90歳手前で、母の他界後に一人暮らしを始めて2年、特に人との交流もあまりなく、大きな楽しみもない(晩酌、TV見る、新聞読む等)割には、病気もなく生きてきましたが、ここ1〜2ヶ月で衰弱が目に見えてきました。
原因は明確ではありませんがまずほとんど食べなくなりました。
そして飲み物も飲みづらくなってきました。
何ヶ月も前から、お酒にしてもなんでもコップに注いでストローで飲んでいたのを少し不思議に感じていましたが、やはり飲み込む機能(嚥下機能)が衰え始めていたようです。
今では、とろみをつけた物以外飲み込めなくなりました。
歯も上はほとんど無いので、噛むことも難しい状態。
流動食という感じのものを少しだけ摂りながら、あとは2週間程前から点滴で栄養や水分を補充する生活です。
歯がほとんどないせいか、言葉も発声がなかなか聞き取れない状態。
肉体的にはこのように弱ってきたのですが、気持ち的にはまだ元気なのか、家に来てくれる医師や看護師、ヘルパーさん達にも、嫌なことは嫌だと断固とした意思表示をします。
時々声を上げて怒鳴ったり。
私が子どもの頃、父の子ども時代はガキ大将として別の学校のガキ大将に喧嘩をしに行ったり、そういう話をさんざん聞かされましたが、父の性分として、人と争うことが大好きなようです。
野口整体の体癖で言えば、ねじれ型7種、というタイプですが、
こういう傾向は、生まれてから死ぬまで変わらずに続くものだな、と父を見ていると感じます。
母が生きている時は、夫婦喧嘩が絶えなかったですし、
病院に行っては、対応が少しでも父にとって不快だったりすると医師や看護師に罵声を浴びせたりするし、
周りの人達に対して、自ら喧嘩を売るような言動を常にしているのです。
逆に、そういう闘争心のようなものが父にとっての生きるエネルギーになっているのだろうと思います。周りの人にとってはいい迷惑ですが。笑
なので、周りの人に対して全く反発しないようになったら、終わりが近いのだと思います。
今現在では、まだ反発心を表すことがあるので、今すぐ最期というわけではないのでしょう。
当面、在宅診療で過ごすため、ここしばらくは様子をしっかり見守りたいと思います。