「滅私奉公」
「お客様は神様」
「おもてなしの精神」
などと言われるように、日本では以前から、
自分の私欲を通すのではなく、主人に尽くす、お客様に尽くすということが大切だとされてきました。
歴史的な背景から来るもので、日本人のDNAに刻まれているのかもしれません。
日本人の美徳でもあるのですが、
行きすぎると、自分の欲求や感情を抑えつけてしまい、自然体を無視することにつながってしまいます。
これは、人の心身にとっては良くないと言えます。
人は誰もが他人とは違う性質を持っています。
それを画一的に、人と合わせることには無理があります。
その点、個人主義で、人に合わせるのではなく、自己主張することが大切だとされている欧米では、
周りに過剰に合わせなければならないというストレスはあまり無いと思います。
心身にとってはその方が健全な姿です。
日本では「わがまま」だとして批判されたりすることも多々ありますが、
私は、心身のストレスを減らし、個人がいきいきと暮らすには、
「わがまま」が大事なことだと思っています。
私自身、
大学生のころから、自分のわがままさを強く自覚するようになりました。
家族やバイト先の先輩たちとぶつかることが増えました。
この頃、やっと「自分」に目覚めたのかもしれません。
でも、周りに必要以上に合わせずに、ぶつかりながらも、わがままを通すことで、
自分の心身を保ってきました。
もし、この時期に自分を抑えつけていたら、おそらく相当に病んでいたはずだと今思えば感じます。
感情を表に出すタイプの人(私も)は、どんどん外に出さないと、大変なことになります。
まず、自分がどんな性質なのか?
どんな感受性なのか?
を知ることが大切です。