心メンテナンス

なぜ日本人は将来に悲観的なのか?

先日、ネットのニュースで見たのですが、
博報堂生活総合研究所という機関による調査で、日本人が、中国含む東南アジア8カ国の中で、ダントツで、将来を悲観的に考える人が多かったそうです。

調査対象者はトータルで11,000人の15〜59歳の男女とのことですから、多数というわけではないのでしょうが、この数字は今の多くの日本人のメンタルを端的に表しているのではないかと感じました。

調査の中では、特に日本人の他国との違いが顕著に現れたのが、以下の二つの質問です。

「自分の将来イメージは暗い」と思っている人が日本ではダントツに突出しています。
特に多いのが、40代〜50代男性らしく、割合で言うと半数がそう回答しているとのこと。

これは私の年代・性別でもあるので、身近な問題だと感じていますが、
これほど日本人がネガティブだとは思ってませんでした。

日本人は海外の人たちから、よく
「生真面目」「勤勉」「清潔」「正確」「礼儀正しい」民族だと言われますが、
決して、「楽観的」だとか、「明るい」とか、「ポジティブ」、「開放的」と評価されることはありません。

誰もが認める点だと思いますが、
日本人は、おしなべて「内向的」であり、感情をあまり外に出さずに内に秘めて耐える、我慢する傾向があります。

悩みや不安があれば、周りの人に色々相談したり、感情を外に出すだけで、スッキリするのに、内に秘めるので、不安やネガティブな感情がいつまでも解消されないまま残り、くすぶり続ける感じです。

対して東南アジアの人たちは、
温暖な気候の影響も大きいと思いますが、
日本人と比べたら、
穏やかで、開放的で、楽観的で、いい加減!です。

私も何度も東南アジアには行ったりしているので、それは感じます。

日本人には日本人の良さが、もちろんあります。
これだけ日本が戦後発展したのは、日本人の勤勉性や団結力によるところが大きいでしょう。

でも、日本人ならではの弱みもあるのです。

それが、真面目すぎること、人の目を気にしすぎて自分を抑えてしまうこと、内にこもってしまうこと、そういった点だと思います。

もっと「自分」を外に出せば、スッキリするし、ストレスもそれほどためないですみます。

日本人がもっと開放的になれば、このような調査結果も、変わってくるのではないかと思います。

日本人の美徳と弱みは表裏一体です。

もう少し、良い意味で、「いい加減な」部分も必要なのではないかなと感じるのです。