私は子どもの頃から、劣等感を強く持っていました。
小学校低学年時代に大けがをしたことがそのきっかけになった気がしますが、
色々な面で、周りの子ども達、同級生の子たちより遅れていると感じていました。
確実に一年以上は遅れていると思っていました。
でも、それは仕方のないことだと、どこかであきらめていました。
それはしょうがないので、自分なりに色々と努力はしないと追いつくことができないと思って、勉強や運動など、人よりがんばるぞと思っていました。
そのおかげで、中学校を卒業して、高校に入学するころには、劣等感をかなり克服できて、やっと自分も周りの同級生と同じレベルになれたと感じたものです。
そして、それは私自身の日々の努力の成果でもあったわけですが、
今思い起こしてみると、それだけではなく、私の思考がかなり楽天的だったことも大きな要因だったような気がします。
劣等感を持つ自分のことを、「ダメな自分」だとか思うことは決してありませんでした。
いつも、「人並みに勉強も運動もできるようになりたい」
と思っていましたし、
勉強や運動自体、嫌いなことではなく、かえって興味のあるものについては好きだったので、好きだったことだけは進んで努力しました。
勉強であれば、自然科学で、運動で言えば、走ることでした。
これだけは、人よりもできるようになりたい、と強く思っていたので、いつの間にか、得意分野になっていました。
そして、幸いなことに、
「やれば僕もできるんだ!」
って思えたのが、高校に入った頃でした。
それから、だんだんと自分の中で劣等感は無くなっていきました。
「自分は努力すればできる」
と思い込んでいたので、それから、色々なことにチャレンジすることが好きになってきました。
潜在意識に刷り込まれていったのです。
「やればできるんだ」
ということを。
社会人になってから、
仕事でも大きなストレスを抱えることが何度もありましたが、
この少年時代の経験のおかげで、どんな困難な状況だったとしても、
「やればできる」
と思い込んでいたことが、結果としてなんとかうまくいくことにつながったと思っています。
今でも、「やればできる」というのは私の心理的な強力な助っ人になっています。
「自分が気合を入れて取り組みさえすれば、何もできないことはない」
という根拠のない自信になっている感じです。
潜在意識の力は、とてつもなく大きいものです。
さまざまな劣等感を克服するためのポイントは、この潜在意識にどう働きかけていくか、
ということにあると思っています。