私が学んでいる整体では、
「現代は呼吸器の時代」
だとよく言われます。
呼吸器の時代?
つまり現代人は、肺などの呼吸器に負担がかかりやすい、疲れやすい人が多い。
ということです。
これは、現代はIT化が進んで、体を使うことよりも頭を使うことが増えて、また以前よりも生活の中で緊張する機会が増えて、色々なことにストレスを感じやすい社会になっているということが関係しています。
ストレスがかかると、心理的なものだけではなく、人の体も大きな影響を受けます。
胃腸もそうですが、
最も大きな影響を受けるのは、呼吸器だと言われています。
想像してほしいのですが、
ストレスなどなく元気いっぱいの時の自分の体の様子と、
仕事などでたくさんストレスを抱えたときの自分の体の様子
とでは、どう違うでしょうか?
間違いなく、前者の方が、体がリラックスしてゆるんでいて、胸を張った状態で呼吸もゆったりしているのではないでしょうか?
後者の方は、ストレスによる緊張のせいで、肩が前に出て猫背気味になって姿勢も前かがみになり、すると肺が縮んでしまうので大きな呼吸ができなくなり、浅い呼吸がせわしく続いてしまう状態でしょう。
あなたも、自分がとてもリラックスした状態の時と、緊張が強い時の姿勢の違いを観察してみてください。
呼吸器にかかる負担が全然違うと思います。
つまり、現代に住む私たちにとっては、呼吸器をケアすることが特に大切です。
呼吸器に負担がかかっている時は、
肩甲骨が外側に開いて、肩が前に出て、姿勢も悪くなってきます。
肩甲骨は背中で浮いていて動きやすい骨なので、開きやすい骨といえます。
肩甲骨が開いた状態が続くと、呼吸器に負担がかかるだけでなく、それ以外の場所、例えば胃腸や、足腰など下半身の調子も悪くなってきます。
なので、
ストレスで緊張を強く感じる人、肩甲骨が開きやすい人は、開きっぱなしにならないようにする必要があります。
端的に言えば、
肩甲骨が真ん中にいつも寄っている状態が理想的です。
ストレスなどで緊張して、自分の肩甲骨が開いて、肩が前に出ている姿勢に気がついたら、肩甲骨を真ん中に寄せるように意識するだけでも体は変わってくると思います。
今は呼吸器を整えることが大切な時代です。