体メンテナンス

セルフケアの大切さ

ここ日本では、「人生100年時代」と言われるようになりました。

日本人の平均寿命は、調査するごとに少しずつ伸びています。

医療技術の進歩、介護環境の改善など、色々な要因があるでしょう。

ただし、日本人の生きる力、体力といったものが、どんどん向上しているのかと言えば、

私は疑問に思います。

むしろ、昔の日本人の方が、足腰をちゃんと使っていて、体力という点では今よりもあったのではないでしょうか。

時代の変化も大きいですね。

だんだんと、歩かなくても、身体を使わなくても色々なことができるようになりました。

出かけずにネットで買い物を済ませ、洗濯は乾燥まで全自動、仕事すらオンラインでできるようになってきて、人はますます身体を使わずに生活できるようになってきました。

楽で便利になった反面、体力という面では、不利になっていると思います。

やはり、人間の生活の基本は身体をしっかり使うこと、歩くこと、そして人と交流することです。

体力が衰えれば、気力も同じように衰えます。

つまり、現代、これからの時代では、自分の健康を保つには、体力を自分で保つことです。セルフケアが重要です。

いくら寿命が伸びているとはいえ、

医療技術に頼って生かされているだけでは、そこには元気や、活力や、生きる喜びがあまり無いのではないでしょうか。

セルフケアといっても、筋トレをして筋力をつけることではありません。

大切なのは、使ったらゆるめること。

日々の生活は、体の緊張と弛緩(ゆるんだ状態)が交互にきます。

緊張しっぱなしでは疲れが取れないし、ゆるみっぱなしでも元気にはなりません。

一日の中でバランスをとることです。

積極的に体をどんどん動かせば、体は疲れるので勝手にゆるめようとします。

体を動かさないと、ゆるみづらくなります。

また、体の一部分だけを酷使するのも、ゆるみづらくなる原因になります。

頭ばかり使う、目ばかり使う、腕ばかり使うという生活では、体がゆるみにくくなります。

セルフケアでは、日々の生活の中で、なるべく全身を使うこと、

そして、日々の部分的な疲れや緊張を一日の中でリセットすること、

というのが大きなポイントになってきます。

また、日々の心身の不調、異常感、痛みとか違和感に敏感になることも大切です。


いち早く自分の不調などのカラダの訴えを感じ取れれば、すぐに対処することができます。


その方法としては、体の緊張をとったり、体をゆるめる体操であったり、呼吸法であったり、体をピンポイントで温めることだったり、色々な方法があります。

セルフケアを習慣化することで、自分のカラダと心の状態を、敏感に察知できるようになります。つまり、心身の異常を素早く感じられるようになり、素早く対処できるようになります。

健康を維持するうえで、「セルフケア」はとても大切です。