下腹はへそよりも少し下の部分で、下丹田とも呼ばれる場所です。
日本では昔から、肚(はら)と言って、人間が力を発揮するときに最も大切な場所だと言われてきました。
医学的には、下腹といってもあまり重要視されていないようですが、
実は、下腹はカラダと心にとってとても大事な場所です。
ストレスに強くなるためには、下腹の力は必須のものと言えますし、下腹に力がある状態は、精神的にゆったり、どっしりと構えることができる状態なので、少々のことでは動じないカラダと心になります。
昔の日本人の生活では、椅子に座るのではなく床に座る生活だったので、自然と足腰が鍛えられて、自然に下腹に力がつくような生活だったのですが、
現代の生活では、
椅子に座ってあまり足腰を意識しなくなったことや、パソコンやスマホなどの普及で、頭と眼を酷使するようになったこともあり、
下腹の力がつきにくくなりました。
あまり頭ばかりを使っていると、下腹の力が弱くなってしまい、
その代わりに、お腹の上の方の緊張が強くなって硬くなってきます。
下腹とお腹の上の方の力はシーソーのように、どちらかが硬いと、どちらかがゆるんでいる状態となります。
理想的なのは、下腹が強くしっかていて、お腹の上の方が柔らかくゆるんでいる状態です。
あなたも、仰向けに寝た状態で、下腹とお腹の上あたりを触ってみて、硬さ・柔らかさを確かめてみてください。
上の方が硬いのなら、下腹の力があまりない状態です。
この状態では、色々なストレスに対して、
どっしりと構えることができず、
影響を受けやすい状態だとも言えます。
自分のお腹の様子を見れば、
今の自分のストレス耐性がわかります。
ぜひチェックしてみてください。