未だ、新型コロナウィルスは新しい株の発生による感染が終息の兆しを見せていません。
ただし世の中のウィルス感染に対する恐怖心というのは、一昨年、昨年よりはかなり落ち着いてきたように感じます。
これ以上経済活動を停滞させるわけにもいかず、しばらくの間は、経済の停滞とウィルス蔓延のリスクを秤にかけながらの政策が続きそうです。
そんな中、ウィルス拡大に伴い、在宅勤務を継続している方はまだ大勢いらっしゃると思います。
皆さんもこの二年間、在宅時間が増えることで、それまでよりもご自身の健康管理に気を使うようになったのではないでしょうか。
私自身もそうですが、
在宅時間が増えることで、健康維持という面では注意しないといけないことがいくつかあります。
一つはまず歩くとか、体を動かす時間を意識して確保すること。
毎日通勤、通学していれば、あまり気にしなくても済んでいたことが、在宅勤務の場合は注意が必要です。
人は生き物の一種であり物ではありませんから、動くことで体の調子を整えています。
昼間はしっかり体を使って、夜は十分に体を休める。このサイクル、バランスが大切であり、どちらかが十分でないと、体に色々な不調が起こってきます。
家の中でじっとしていては、体がどんどん硬くなってきます。全身の筋肉も弱くなってきます。
この対策としては、しっかり歩く、動くしかありません。
そして、二つ目は、気分転換です。
もともと自営業など、自宅で仕事をされている方は、仕事と家庭、オンとオフのバランスの取り方は心得ていると思いますが、
今まで会社に毎日通勤していた人が、急に毎日在宅になると、
オンとオフの切り替え、つまり集中とリラックスの切り替えがうまくできずに、
ダラダラと集中せずに仕事を進めたり、また十分にリラックスすることもなくなる可能性が高くなります。
これが心身にとってはあまり良くないと思います。
覚醒と睡眠、緊張と弛緩、集中とリラックスというのは、人間を常に元気に保つために大切なリズムです。
そして三つ目は、人それぞれ持っている欲求をいかに発散させるかということです。
感情を外に出して発散させる人、
人とおしゃべりして発散させる人、
どんどん行動して発散させる人、
何か一つのことに夢中になることで発散させる人、
家族やペットに愛情を注ぐことで発散させる人、
将来や理想の夢を描くことで発散させる人、
誰かと競う、また勝つことで発散させる人、
など、
人によって発散方法は色々だと思いますが、
実はこのような発散方法は、生まれながらにして持っている性格や感受性と関係していて、その傾向は一生続くと言われています。
例えば私の場合は、
感情(喜怒哀楽)を外に出すことで発散し、
誰かと競い合うことで発散し、
何かに一心不乱に集中することで発散します。
在宅時間が増えることで、人との関わりやコミュニケーションが減ってしまうことで、その人自身の欲求を発散させることが、満たされずに制限されてしまうと、これは欲求不満やストレスにつながります。
持って生まれた性質がもとですから、思っている以上に心身に影響してきます。
ですから、持って生まれた欲求を、毎日どうすれば満たすことができるか、ということを常に頭に入れて、在宅勤務だったとしても、それを満たせるような環境を作り、それをちゃんと実践することです。
大きく、以上の三点が、在宅時間が増えた場合に気をつけるべきポイントです。
このような点に注意して、自己管理をしっかりしないと、在宅勤務が長くなることで、かえってそれまでよりも心身の不調が増えたりします。
在宅だと自由な時間が増えるからラクで良い。
と単純には言えず、
逆に十分な自己管理が必要になるわけです。