人は生きている限り、多かれ少なかれ、体調が良くなったり悪くなったりを繰り返しています。
ずーっと長い間体調が良くて、悪くなったことがないという人、
つまり風邪一つ引かないという人は、整体では健康だとは見なされていません。
誰しも、元気がある人なら、
心身に多少の無理をしながら、一時的に体調を崩したりして、休養をとり、それも自然に回復しながらバランスをとって、
海のように、延々と続く体調の「波」を乗り越えながら生きています。
そういう意味では、
ちょくちょく体調を崩す人というのは、より敏感に体の変化を察知することができる人なので、
風邪一つひかないというような人よりは、よほど健康体に近いと言えます。
とはいえ、限度もあって、「過敏」というように、常に体調が悪い状態を感じたままの人は、生活するにも大変でしょう。
過敏な状態も良いわけではありません。
健康を保つということは、
海のような、体調の大波、小波を、うまく乗り越えながら泳ぎ続けることだと思います。
波は穏やかになるときもあれば、荒れてくるときもあります。
でも波が完全になくなることはありません。
命がなくなるまで、波は常にあります。
小波をたくさん乗り越えながら、波への対処法を習得して、大波が来ても、それに飲みこまれないように、うまく乗り越える。
波が来るのを、気持ちに余裕をもって迎えることができれば、波は怖くはない。
波が来るのを恐れているだけでは、いざ大波が来た時にあたふたしてしまってうまく対処できずに飲み込まれてしまう。
波がなくなることはないので、
その波がきた時の対処法を心得ていれば良いのです。